ヨガと心の関わり方

今指導者養成コースの授業の中でヨガの哲学について行っています。


先週は心について


「ヨガとは心の働きを制御（止滅）すること」
これは、ヨガの経典「ヨガスートラ」はヨガをこう定義しています。

（ヨガスートラは、
紀元前２世紀頃～紀元後５世紀くらいの長い年月をかけてヨガについての教えがまとめられた文献（経典）の一つです。

このヨガスートラについては今日は詳細ははぶきます）


心の働きを制御する。止滅する。とはいったいどういうことなのでしょう。

心とはいったいなんなのでしょう。
ヨガスートラはサンスクリット語で書かれています。
心は「チッタ」
制御（止滅）するは「ニローダ」

ヨガによってニローダする必要のあるチッタとは？

スートラには心の作用についていろいろ難しいことが書かれてありますが、
難しい事は考える必要はありません。

心ってなにかな？
って考える事も心の作用
考えた時に浮かぶ気持ちもそう

分からないって悩むのも
ややこしいって落ち込むのも

こんなのもすべて心の作用

苦しい
悲しい
まずい
暑い
寒い

そんな負の心だけでなく

嬉しいとか
楽しいとか

ずべて心の作用

全部コントロールできたらいいのに　
　嫌なことがあってもそれを自分で楽しい気持ちにもっていくことができればいい。
　でも心はうつろいやすいもの。
　今楽しんでいても、ちょっとのことでまた嫌な気持ちに変わっていってしまう
　では
いっその心なんてなくしてしめばいい。

これがヨガの求めるもの？？

なんかちがいます。

生まれてきてからには心があります。
楽しいも
悲しいも
痛いも
辛いも

なくすことはできません。

ただ
どんな心の作用でも
それに流されず
一旦立ち止まって
静かに観察する。

楽しいが毎日続かないと同じように
悲しいも永遠には続きません



せっかく心を持って生まれてきたんだから
それをせいいっぱい使って
でも
ふりまわされはしないように


ちゃんと
しずかに
心を見て、聞いて

でも
やっぱり難しい。
なかなかできない自分も認めて

こうやって書いていくと
ヨガのアサナをしているときと似ています。

からだが硬くて前屈が苦手。
毎日コツコツしていても
中々柔らかくならない。
でも　しっかりそれを観察しながら味わっていくと
何かしら変化を感じます。

前屈なんてできなくていい。
硬い私をみとめよう。
でも
やっぱり続けると

ふっと力がいい感じにぬけて。
ああ、これかあ。って

ヨガのアサナだけがヨガではありません。
それと同じように
頭で考えたり
難しい言葉を学んだり
それだけが、ヨガの哲学ではないのです。

写真は大阪千里の万博記念公園にて
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*　申し訳ありません。男性は紹介のある方のみにさせていただいています。